NASサーバを導入する際に、どのような基準で商品を選べばよいかご存知でしょうか?また、どんなメーカーのどの機種が人気なのかご存知でしょうか?
今回の記事では、企業でNASサーバを使用する際のおすすめ機能とおすすめ機種について紹介します。
NASサーバを検討する際の参考にしていただければ幸いです。
1、NASサーバおすすめ機能
オフィスにNASサーバを導入する際に基準となる機能や性能について解説します。
データ容量
まず、NASサーバを選ぶ際に最優先で考えたいのがデータ容量です。
目安としては、保存するデータ量の2~3倍の容量のある機種を選ぶのがおすすめです。
特に、完成品のNASサーバの場合データ容量をオーバーしてしまうと、拡張性がない機種がほとんどですので、購入しなおさなければならなくなります。
RAIDシステム
データを安全に保管するためには、RAIDシステムが不可欠です。
RAIDシステムにもいくつかの種類がありますが、複数のハードディスクにデータを記録するシステムのことです。
故障の発生リスクを減らすとともに、種類によってはハードディスクが故障しても運用可能とする仕組みです。例えば、RAID5という規格では、1台のNASサーバの中に最低3台のハードディスクを搭載しており、それぞれのハードディスクにデータを分散しながら書き込みます。3台のハードディスクのうち、1台が故障してしまっても、運用可能です。
自動バックアップ機能
外付けのハードディスクに自動バックアップを取る機能です。
セキュリティ機能機能
NASサーバには、重要データも多く保存されることになると思いますので、セキュリティ機能も欠かせません。
ファイアーウォールやルーターなどでセキュリティを設定されるとは思いますが、防御を高めるにはNASサーバ自体に専用のセキュリティシステムが搭載された機種を選びたいものです。
2、NASサーバおすすめ機種
NASサーバおすすめ機種について解説します。
シノロジーDiskStation DS918+
ビジネス向けのファイル管理用に最適な機種がシノロジーのDiskStationDS918+です。
メモリは4Gバイト搭載されていて8Gバイトまで増設可能となっています。
頻繁に使用するファイルはキャッシュ機能で高速呼び出しができます。単にデータを安全に保管するというだけではなく、ビジネスツールとして業務の効率化を助けてくれるNASサーバです。
サーバの構築の分かりやすさや操作性に非常に定評のあるシノロジー製のNASサーバですので、設定も容易です。
他の機器やOneDriveとの連携にも優れており、今使用しているサーバからの買い替えの用途として使用する際にもストレスなく移行手続きを行うことができます。
ファイルの保管や共有だけでなく、ビジネスツールとして、十分に活用したいNASサーバです。
オープン価格になりますが、実勢価格としてはだいたい50,000円~となっています(2018年9月時点)。
キューナップQNAP TS-453Be-4G
世界シェアでシノロジーに次いで2位のキューナップのNASサーバはソフトウェアが非常に優れています。
キューナップの画面にログインをして、キューナップ上のアプリを活用することでさまざまな便利機能を使うことができます。アプリには、例えば以下のようなものがあります。
- 写真を管理するアプリ
- gmailを自動的に保存してくれるアプリ
- 外部からでも、データを閲覧できるようにするアプリ)
- スケジュール管理のできるノートアプリ
QNAP TS-453Be-4Gは、オフィスにフィットしやすいシンプルなデザインをしています。
メモリは4Gまで対応しており、8Gまで増設可能です。
スナップショットという、メタデータを完全に保存して記憶できる装置を搭載していますので、万が一データを間違って消去してしまった際にも簡単にデータ復旧できます。
実勢価格は70,000円前後です。
3、まとめ
今回の記事では、NAS(ネットワークアタッチストレージ)サーバのおすすめ機能とおすすめ機種について解説しています。
オフィスでNASを導入する際に失敗しない方法は、最適なNASを選び購入することです。機能を見極めるポイントは、データ容量、RAIDシステム、データ自動バックアップ、セキュリティがポイントになります。データ容量は、実際に使用する容量の2~3倍程度の機種を選びましょう。拡張性の有無についても考慮しましょう。
おすすめ機種としては、シノロジーとキューナップの2機種を紹介しています。いずれも使い勝手がよく、ビジネス機器として活用できます。