NASサーバの構築、というとやや小難しいイメージを持たれるかもしれません。
NASサーバに限ったことではありませんが、ファイルサーバでデータを共有する場合、共有フォルダを作成し、データの保存場所を作成します。そして、ネットワーク上に接続し、社内のPC、モバイルデバイスからアクセスできるようにします。このことをサーバの構築といいます。
今回の記事では、NASサーバの構築について解説します。
1、サーバの構築とは
サーバの構築について解説します。
NASサーバの構築とは
NASサーバの構築とは、オフィス内のメンバーがNASサーバにアクセスし、データを保存・共有できるようにするために、ファイルサーバをセットアップすることをいいます。
NASサーバを構築するには、NASの機器本体を購入し、必要に応じてOSやソフトウェアのインストールを行ったあと、各々のスタッフのPCやモバイル端末のアクセス権の設定などを行います。
ビジネスで導入する場合には、一括して業者が行うケースもあります。
自身でサーバ構築を行う場合
特に、小規模のオフィスで、比較的廉価モデルのNASを導入する場合に、自身でサーバの構築を行おうとされるケースがあります。
作業を行うにあたって資格が必要なものではありませんので、手順とやり方さえ間違えなければ特に問題はありません。しかしながら、IT機器の知識に長けていないスタッフがNASサーバの構築を行おうとしても困難なことが多く、仕組みの理解や、アカウントの作成、権限設定、フォルダ作成などがうまく行けないケースがみられます。
2、NASのサーバ構築で失敗しないために
設定が難しいとは言っても、できるなら費用をかけずに自身でNASを設定したいものでしょう。余計な費用も発生しませんし、購入後すぐに運用できるのも大きな魅力だと思います。
NASのサーバ構築の際に、失敗しない方法について解説します。
NASのメーカー選びが重要
NASはパソコンなどと異なり、メーカーによって導入されているOSなどが異なります。したがって、メーカーによって、設定のしやすさが異なるのです。
特に、ビジネスで使用するハイスペックなNASは海外メーカーが主流なので、設定方法が分かりやすいメーカーを選ぶことが非常に重要です。
海外メーカーとはいっても、日本で販売されているNASサーバはほとんどが日本語のインターフェースに対応しているので、注意するべきポイントは操作性のクセや分かりやすさなどです。
設定画面が分かりやすいメーカーは?
結論から言えば、NASサーバの品質が高く、設定時の操作が分かりやすい、と評判のメーカーはシノロジーとキューナップの2社です。
いずれも日本のメーカーではありませんが、NASサーバ専業メーカーとして操作性・設定方法の良さに非常に長けています。
数年前までは特にシノロジーの設定方法が分かりやすいといわれていましたが、キューナップもその操作性を改善し、今はシノロジーと同等レベルといわれています。
シノロジーのNASサーバ構築
シノロジー製品を例にとって、NASサーバの構築イメージを考えてみます。
以下、NASサーバのインストール方法とNASサーバ構築について案内します。
- (1)NASサーバを購入後、ネットワークケーブルと電源ケーブルに接続し、電源を起動します
- (2)起動完了後、同じネットワークに接続しているPCの画面に、セットアップ画面のURLが表示されるのでクリックをして、瀬鄭画面に進みます
- (3)画面の指示に従って進めていくと、インストールが完了します
- (4)インストール作業が完了したら、ユーザーを作成し、保存先のフォルダを作成します
シノロジー製のPCはウインドウズのPCを使用しているユーザーには非常になじみやすい、ほぼ同様の操作性でサーバ構築ができるようになっています。また、ヘルプ機能も充実しているので、困ったときにも一つひとつ確認しながら構築作業を進めることができます。
3、まとめ
今回の記事では、NAS(ネットワークアタッチストレージ)サーバの構築について、全体的な概要と設定方法を解説しています。
NASサーバをネットワークに接続し、会社のPCからアクセスしデータを保存・共有できるようにしたり、アクセス権限の設定を行ったりすることをNASサーバの構築といいます。NASサーバをうまく構築しないと、せっかくNASサーバを導入してもうまく使いこなせなかったり、情報を開示したくないスタッフに見せたくないデータを開示してしまったりする結果になります。
設定はできれば専門業者に依頼したいところですが、自社で行う場合は設定しやすいメーカーの機種を選びましょう。